vHoge

VMwareのアレコレ備忘録。CLIでがんばるネタ多め。

vSphere Mobile Client を試してみた

こちらの投稿は vExperts Advent Calendar 2020 の 10 日目になります。
今年も参加できることに感謝(`・ω・´)
adventar.org

ネタを求めて flings をフラフラしているとこんなものが。
vSphere Mobile Client flings.vmware.com パッと見、なんかの OVA で、Mobile 端末向けな HTML5 Client かなーと思ってページ見てみると Google Play ストア/App Store へのリンクが…
どうやらスマホのネイティブ App としてあるらしい。

Android版@Google Play ストア play.google.com

iOS版@App Store

vSphere Mobile Client

vSphere Mobile Client

apps.apple.com

どんな感じか、とりあえず手元にある Android 端末で試してみる。
(逆に程よい iOS 端末は無いのでそちらは割愛。まぁ同じでしょ…)

アプリ起動

起動すると最初にオンプレ vCenter か VMC かの選択が出てくる。
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オンプレを選択、ログイン先 vCenter/User/Pass が聞かれるので入力。
証明書確認が出てくるが気にせず突破。
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ログインできると画面が表示される前に次回以降、指紋/FaceID での認証を有効にするかを聞かれる。この辺はさすがスマホアプリ。
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2回目以降はログインした vCenter が表示されるので選択し、スマホの生体認証で vCenter へログイン可能。
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Dashboard (トップ)

最初に表示されるダッシュボード的なリソースサマリ情報。
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ヘッダ部タップで開くメニュー。
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実はできることは結構限られているので、表示される項目も少ない。
(VM の電源操作ができる程度で、vCenter インベントリの作成・編集は不可)

Features
VM overview: Review the status of your VMs including state (powered on/off), resource usage and configuration information
VM management: Change the power state of a VM or restart it. Locating the virtual machine to operate on can be done through search.
Task monitoring: Subscribe to any running task and receive a notification on your mobile device upon task completion, even when your device is in-active or you have another application running on the foreground.
Performance charts: Monitor the resource usage of a VM in real time or a day, week, month or year back. Counters include CPU, Memory, Storage and Network.

VM

VM 一覧の表示
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コンソールは見える…ということで、タップしてみると…
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なんとコンソールが取れる。ソフトウェアキーボードが表示されるので入力も可能。
(GUI が有効な VM なかったのでマウスは試していないがイケそう)
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ガチの緊急事態に VPN 繋げてここから VM 操作とかイケそう…?

アプリに戻り、VM のフッタ部をタップ。
VM の情報やリソース、イベントが見える他、電源や reboot 操作、スナップショット取得や戻したりが可能。
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とりあえず VM の reboot かけてみるとかに使えそう。

Host

ホストはリソース情報、イベント情報が見えると共にメンテナンスモード切替や reboot 操作が可能。
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動きがおかしかったらとりあえずメンテに切り替えて reb(ry

Cluster

Cluster は一覧、リソース情報、イベント情報が見える程度で、ここから何か操作したり設定編集したりは不可。
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ちなみに Datacenter は無い。

Datastore

Datastore も一覧と容量が見えるぐらいで、できることは特にない。
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ちなみに同じ階層の Network とか 仮想マシンテンプレートはメニューに無い。

Tasks / Alarms&Events

実行中タスクやアラーム/イベントの一覧。
特に何もやってなかったので面白みのない画像に…何か実行させておけばよかった。
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Settings

Notification Appliance の設定、コンソール表示時のキーボード、CEIP 設定。
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Notification Appliance

Task の完了を Push通知してくれる(?)アプライアンスで、flings から OVA or jarが含まれた tar.bz2 が入手可能。もしくは、コンテナがあるのでそれでも動かすことができる。
Appliance 側の設定をして、Settings から接続先 Appliance を指定して connect すれば動くはずだが、残念ながら動作せず…
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アプライアンス側を眺めているとServer certificate assertion not verified and thumbprint not matchedが出ているので vCenter に対する証明書エラー?
少しいじった限りでは動かず…うーむ。

OVA を ovftool でデプロイする際のオプション

/usr/local/bin/ovftool -n=vsphere-mobile-client01.home.lab \
                       -ds=datastore1 \
                       -dm=thin \
                       --net:'VM Network=VM Network' \
                       --prop:guestinfo.hostname=vsphere-mobile-clinet01 \
                       --prop:guestinfo.dns=192.168.0.41 \
                       --prop:guestinfo.ipaddress=192.168.0.62 \
                       --prop:guestinfo.netmask=24 \
                       --prop:guestinfo.domain=home.lab \
                       --prop:guestinfo.gateway=192.168.0.1 \
                       --noSSLVerify \
                       --powerOn \
                       ./vsphere-mobile-client-service-v3.ova \
                       'vi://192.168.0.60/dc01/host/cl01/192.168.0.61'

正しい使い道

よくよく考えてみると今の vSphere Client は HTML5 ベースなのでスマホでも普通にブラウザから表示でき操作可能なので、(スマホ画面だと UI 的に使いにくさはあるが)別にアプリがなくても利用可能だったりする。

が、敢えてアプリ版を使う場面として…VMコンソール!
vSphere Client だと何も表示されないので、コンソールは表示されるだけで何も操作できないが、アプリだとソフトウェアキーボードが表示されるので、スマホからコンソール操作をできるのが大きい。なので、アプリ版は vSphere Client でできないところを補完してやる的ポジション…?
当然ながらアプリの方が操作性は高いし、何よりアプリの方が wktk ものだったりするが、機能がフル実装されることはないかなぁ…

一応 vCenter 6.0 でも動くらしいので Flash EOL のワークアラウンドの1つに…はちょっと厳しいかw

【備忘録】vROps のデプロイ

vROps をデプロイしたので、備忘録がてらの作業ログ。
ナビ通りに行っただけなので、特に目新しい話は無いと思います。

OVF デプロイ

vROps の OVF デプロイ。 vSphere Client からやっても別にいいんですが、再利用性云々を考えて、ovftool を使って CLI からデプロイする。

ovf の中身見ながらオプションを書き出していくと下記。
(DNS 故障中なので全部 IP 指定…)

/usr/local/bin/ovftool -n=vrops01.home.lab \
                       -ds=datastore1 \
                       -dm=thin \
                       --net:'Network 1=VM Network' \
                       --prop:vamitimezone=Asia/Tokyo \
                       --prop:forceIpv6=False \
                       --prop:vami.gateway.vRealize_Operations_Manager_Appliance=192.168.0.1 \
                       --prop:vami.domain.vRealize_Operations_Manager_Appliance=home.lab \
                       --prop:vami.searchpath.vRealize_Operations_Manager_Appliance=home.lab \
                       --prop:vami.DNS.vRealize_Operations_Manager_Appliance=192.168.0.41 \
                       --prop:vami.ip0.vRealize_Operations_Manager_Appliance=192.168.0.71 \
                       --prop:vami.netmask0.vRealize_Operations_Manager_Appliance=255.255.255.0 \
                       --allowExtraConfig \
                       --deploymentOption=small \
                       --acceptAllEulas \
                       --noSSLVerify \
                       --powerOn \
                       ./vRealize-Operations-Manager-Appliance-8.1.1.16522874_OVF10.ova \
                       'vi://192.168.0.60/dc01/host/cl01/192.168.0.61'

(表示幅の問題で非常に見難い…)
prop 指定で ClassId とか InstanceId がある場合、
[ClassId].[Key].[InstanceId] の形式での指定になる。

デプロイログ

$ ./vrops_deploy.sh
Opening OVA source: ./vRealize-Operations-Manager-Appliance-8.1.1.16522874_OVF10.ova
The manifest validates
The provided certificate is in valid period
Source is signed and the certificate validates
Certificate information:
  CertIssuer:/C=US/ST=California/L=Palo Alto/O=VMware, Inc.
  CertSubject:/C=US/ST=California/L=Palo Alto/O=VMware, Inc.
  -----BEGIN CERTIFICATE-----
  MIIDyzCCArOgAwIBAgIJAKH7xLtwMqSZMA0GCSqGSIb3DQEBBQUAME0xCzAJBgNV
  BAYTAlVTMRMwEQYDVQQIEwpDYWxpZm9ybmlhMRIwEAYDVQQHEwlQYWxvIEFsdG8x
  FTATBgNVBAoTDFZNd2FyZSwgSW5jLjAeFw0xMDAyMjYyMjE3NDFaFw0yNjAxMDMy
  MjE3NDFaME0xCzAJBgNVBAYTAlVTMRMwEQYDVQQIEwpDYWxpZm9ybmlhMRIwEAYD
  VQQHEwlQYWxvIEFsdG8xFTATBgNVBAoTDFZNd2FyZSwgSW5jLjCCASAwDQYJKoZI
  hvcNAQEBBQADggENADCCAQgCggEBALU9NUtC39fqG7yo2XAswUmtli9uA+31uAMw
  9FFHAEv/it8pzBQZ/4r+2bN+GnXOWhuDd1K4ApKMRvoO4LwQfZxrkx4pXrsu0gdb
  4OunHw0D8MrdzSoob8Js/uq+IJ+8Bhsc6b7RzTUt9HeDWzHasAJVgMsjehGt23ay
  9FKOT6dVD6D/Xi3qJnB/4t/XNS6L63dC3ea4guzKDyLaXIP5bf/m56jvVImFjhhT
  W2ASbnEUlZIVrEuyVcdG7e3FvZufE553JmHL0YG/0m5bIHXKRzBRx0D3HHOAzOKw
  kkOnxJHSTN4Hz8hSYCWvzUAjSYL3Q8qiTd7GHJ2ynsRnu3KlzKUCAQOjga8wgaww
  HQYDVR0OBBYEFHg8KQJdm8NPQDmYP41uEgKG+VNwMH0GA1UdIwR2MHSAFHg8KQJd
  m8NPQDmYP41uEgKG+VNwoVGkTzBNMQswCQYDVQQGEwJVUzETMBEGA1UECBMKQ2Fs
  aWZvcm5pYTESMBAGA1UEBxMJUGFsbyBBbHRvMRUwEwYDVQQKEwxWTXdhcmUsIElu
  Yy6CCQCh+8S7cDKkmTAMBgNVHRMEBTADAQH/MA0GCSqGSIb3DQEBBQUAA4IBAQCP
  nVEBVF2jYEsgaTJ1v17HNTVTD5pBPfbQk/2vYVZEWL20PtJuLeSWwoo5+TnCSp69
  i9n1Hpm9JWHjyb1Lba8Xx7VC4FferIyxt0ivRm9l9ouo/pQAR8xyqjTg1qfr5V8S
  fZElKbjpzSMPrxLwF77h+YB+YjqWAJpVV+fAkAvK7K9vMiFgW60teZBxVW/XlmG0
  IJaSUWSI3/A+bA6fuIy8PMmpQMtm0droHrCnViAVRhMMgEC/doMH1GqUSmoiyQ1G
  PifLAp5wV5/HV+S9AGrb8HGdWIvW+kBgmCl0wSf2JFYm1bpq30CVE4EC0MAY1mJG
  vSqQGIbCybw5KTCXRQ8d
  -----END CERTIFICATE-----


Enter login information for target vi://192.168.0.60/
Username: administrator@vsphere.local
Password: *************
Opening VI target: vi://administrator%40vsphere.local@192.168.0.60:443/dc01/host/cl01/192.168.0.61
Deploying to VI: vi://administrator%40vsphere.local@192.168.0.60:443/dc01/host/cl01/192.168.0.61
Transfer Completed
Powering on VM: vrops01.home.lab
Task Completed
Completed successfully

Manager 初期セットアップ

ここからは vROps の WebGUI より初期セットアップ。

最初の画面

高速インストールで。

1.はじめに

特に設定なく次へ

2.管理者の認証情報を設定

vROps ローカルの管理ユーザ設定。
パスワード要件が微妙に違うので、いつものパスワードルールが使えず面倒…

3.設定内容の確認

おめでとうございます…って、確認とは…

準備中

10分ぐらい?数分とあるけど、思ったより時間かかった。

初期セットアップ完了

Clarity 風ログイン画面が表示されたら初期セットアップ完了。

Manager 構成

初期セットアップで入力した管理者情報でログインする。

1.ようこそ

Manager を構成していく。これも初期セットアップな気が…

2.EULA への同意

暗唱できるまで読み込みましょう。

3.ライセンス キーの入力

ライセンスキーを入力しなくても 60 日間は評価モードで動かせるので、
後で正規ライセンスを登録しても良い。(忘れなければどちらでもおけ)

4.カスタマー エクスペリエンス向上プログラム

CEIP 参加選択。homelab なので参加しておく。

5.設定内容の確認

おめでとうございます…だから、確n(ry

ここまでで構成完了。

クラウドアカウントの追加

vCenter との接続。クラウドアカウントの追加って言うんですね。

クラウドアカウント

ヘッダーの管理から辿り、クラウドアカウントを追加する。

アカウントタイプ

おぉ、vCenter や VMC 以外に AWS や Azure とかあるのね。めっちゃ今時感。
今回はローカル vCenter なのでアカウントタイプは vCenter を選択。

クラウドアカウントの追加

接続先 vCenter の情報として、識別名や接続先 IP or FQDN を設定。

認証情報の追加

vCenter のアカウント情報を登録。
今回はあまり考えずに administrator を与えちゃう。

接続の検証 → 証明書の確認と承諾

接続テスト。証明書確認が出てくる。

検証の成功

成功。

追加

設定した情報が保存され、接続が開始される。

収集中

接続後、初期の情報収集。規模によりけりだけど最低でも数分はかかるはず。

完了

OK になったらひとまず完了。

ホームでガチャガチャ触ってると何か見えるようになっているはず。

追記 2022/05/17

ラボ再構築に伴い、vROps 8.6.3 をデプロイしようとすると不穏な warning...

Powering on VM: vrops01.home.lab
Task Completed
Warning:
 - OVF property with key: 'vami.DNS.vRealize_Operations_Manager_Appliance' does not exists.
 - OVF property with key: 'vami.domain.vRealize_Operations_Manager_Appliance' does not exists.
 - OVF property with key: 'vami.gateway.vRealize_Operations_Manager_Appliance' does not exists.
 - OVF property with key: 'vami.ip0.vRealize_Operations_Manager_Appliance' does not exists.
 - OVF property with key: 'vami.netmask0.vRealize_Operations_Manager_Appliance' does not exists.
 - OVF property with key: 'vami.searchpath.vRealize_Operations_Manager_Appliance' does not exists.
Completed successfully

あー key名が変わっとるな…
ということで、ovftool で中身を眺めてみると InstanceID が変わっている模様。

"vami.*.vRealize_Operations_Manager_Appliance" → "vami.*.vRealize_Operations_Appliance"

上記の通り修正してデプロイ成功。

VMware DevOps Meetup #6

こちら参加してきました。
VMware DevOps Meetup #6 - connpass

今回は自身の登壇 + いつものように裏で Twiiter 実況をやっていたので所感だけ。
にしても Twitter 実況がほぼ自分の独壇場になっているのは良いのかな…?w

Bitfusionをもっと便利に! Bitfusionとリソーススケジューラの連携

(資料は非公開..?.)

前回に引き続き Bitfusion 話!
実機での検証情報を目にする機会はなかなか少ないので助かる...

今回はスケジューリングの話ということで、ジョブ投入時の GPU 割当の話。
搭載 GPU を判別してのジョブ割当不可(V100/T4 で使い分けとか)、Bitfusion server を跨いで(≒物理サーバを跨ぐ)の割当は不可、スケジューリング待ちの割当が順序保証無しなど、Bitfusion 単体でのスケジューリング周りはまだ発展途上な様子。

不足箇所の話が聞けるのはセールストークとは異なる Meetup が故なところ。

併せて、OSS である Slurm Workload Manager にて順序保証やプライオリティなどはカバーする方法が紹介されたが、そのうちに同等以上の物が実装されるのかな。

WebMKSで掴むVMコンソール

speakerdeck.com
周りが最新鋭な話の中、少し古めで重箱の隅な箸休め枠w

と言っても VNC サーバが無くなった今こそ、その価値が見直されるべきネタかも?
noVNC ばりに実用的でカッコイイ WebGUI が出てきてほしい…(他人任せ)

初めて知ったときは VMware はこんな部分も SDK 公開してるのか...と感心した記憶。

kpackによるコンテナイメージのビルド

www.slideshare.net Buildpack をベースにしたコンテナビルドプラットフォームである Cloud Native Buildpacks とその k8s 実装である kpack のお話とデモ。
要は dockerfile を書かず、ソースコードだけで OCI 準拠なコンテナイメージが作れる仕組みで、これを VMware がパッケージング、サポートしているものが Tanzu Build Service とのこと。
アプリ自由度は下がるが、ビルド周りが自動化される分、開発者の手間は減る。

これにさらにネットワーキングとか監視とか復旧とか Day2 要素を加えたものが Cloud Foundry だったり、Tanzu Application Services だったり、Heroku や Google App Engine、Azure App Service だったりな PaaS の世界という理解(でよいはず)

コンテナで見ると、OCI 準拠なコンテナが成果物な分、汎用性は kpack の方が高そう。
※ PaaS も実環境はコンテナだろうけど
自由度の話もあるので、全てが kpack 化というものではなく、選択肢として使い分けるが基本かな。

Kubernetes のマルチテナンシー

speakerdeck.com Kubernetes の分割の話。既存だと…

  • ソフトテナンシー - namespace 分割
  • ハードテナンシー - クラスタ分割(物理分割)

の 2パターン。
リソースやセキュリティ、スコープなどの要件からハードテナンシーでの分割が必要な場合も多いが、管理対象が増えるため負荷も高まりなかなか悩ましい…
ということで、間をとるクラスタ論理分割として実装されているのが VirtualCluster。
(Oracle で言うとインスタンス分割/スキーマ分割に 12c でテナント分割がきた感じかと)

選択肢の一つなので、最終的にはメリ/デメ比較の上での選択ではあるが、現状では帯に短し襷に長し?なので、中間で丁度いい感じなのが出てくれば良い。
試用はできるが基本的には開発中なのでもうしばらくは experimental。

自分の発表はさておきw今回はかなり最先端な内容。

k8s/コンテナ関連の後ろ 2 つは VMware の冠がつかないコンテナ系単独のイベントで話してもかなり HEAD な内容なのではなかろうかと…
(そんな内容でも何らかで VMware が噛んでいる辺りはさすが)

次回は 2021/1/20!!

Flash EOL の件のワークアラウンドがあった件

先日書いた vSphere Web Client における Flash EOL のエントリ、やたら刺さる人が多かったらしく、はてなブックマークでも割と人気上位に入る事態に。

b.hatena.ne.jp

人目についたおかげで情報が集まり、ワークアラウンドが見えたので投稿。

Flash Player の法人サポート

公式の販売パートナーでサポートを継続してくれるみたいです。

www.adobe.com

ただし、当然ながら有償契約となるし、あと 2ヶ月あまりで契約締結→ソリューション提供まで辿り着けるかはちとキビしいのでは…

Chromium 版 Edge の IE モードで動く?

こちらのエントリより。

www.orangeitems.com

とりあえず Chromium 版 Edge の IE モードで試してみるか…

環境

  • Chromium 版 Edge バージョン 86.0.622.43

Chromium 版 Edge で IE モードで閲覧する方法は ↓ を参考に。

www.atmarkit.co.jp

超面倒くさい…

結果

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2021/1/12 に設定、URL 横に IE アイコン表示されていれば IE モード動作らしいです。

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おなじみのアイコン…

考察

この話って Edge のプラグインのロード可否の話であって、結局 Edge が PPAPI 経由で Flash Player を呼び Flash Player 側の方でブロック制御に引っ掛かるのでダメってことなんじゃないかな…
EOL 以降、ブラウザ側で完全に Flash が無効化された際、上記の法人サポート対応で更新された Flash Player をブラウザから呼ぶ場合に使われる話なのではないかなーと。

Flash Player の法人向け対応機能有効化

Twiiter のリプで @k_h_a_k さんより情報提供いただきました。ありがとうございます!

そもそも Flash Player に管理者ガイドなるドキュメントがあったんですね…

https://www.adobe.com/content/dam/acom/en/devnet/flashplayer/articles/flash_player_admin_guide/pdf/latest/flash_player_32_0_admin_guide.pdf

設定方法

Flash Player の設定ファイル (mms.cfg) を編集。
64 bit Windows であれば以下のパス。

C:\Windows\SysWOW64\Macromed\Flash\mms.cfg

エディタで設定ファイルに以下を書き足す。
Windows フォルダ配下なので要管理者権限

EnableAllowList=1
AllowListUrlPattern=【許可するサイトの URL(前方一致) 例."https://vcsa01.home.lab/" 】

結果

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ログイン画面、設定は 2021/1/12
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おぉぉぉぉぉ!!!ログインできた!!!
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vSphere 6.0 EOL 後の 2022/3/13 にしても大丈夫
というわけで、Flash EOL 後でもvSphere Web Client 動かせそう
ちなみに OS インストールの Flash Player の設定なので、ブラウザバンドルになっている Chrome だとブロックされます。おそらく mms.cfg は別のパスなのかと…

まとめ

とりあえず Flash Player の設定をにて対象サイト(= vSphere Web Client)をホワイトリスト登録すれば、Flash EOL 後も使うことができそう。
ただし塩漬け環境が前提で、Flash Player や各種ブラウザを今後アップデートしてしまうと使えなくなる可能性が高いため管理には注意が必要。
また、環境の違いにより状況が異なってくる可能性もあるので、事前に自分の環境で検証しておきましょう。


そして、ワークアラウンドあくまで場繋ぎ策で、根本的には vSphere をアップグレードする必要があるので、その辺りは計画立てて進めていきましょう…

クローズド NW だから塩漬け Flash で vSphere Web Client を使おうと思ったらそうはいかない

時が流れるのは早く、既に 2020 年も 10 月半ば。


あと 2 ヶ月で 2020 年も終わり、来てしまうのです…


そう、Flash の EOL が。



普通にネット見る分にはさすがに Flash コンテンツを見ることはほぼ無くなり大した影響はなさそうですが、VMware 界隈だと vSphere Web Client (Flash版)がメインの GUI である vSphere 6.0 が一応 EOL 前ということで、お世話になる人はまだいそう。

気になる文言

Adobe のページより www.adobe.com

4.2020年末を過ぎても、アドビから旧バージョンのAdobe Flash Playerをダウンロードできますか? いいえ。アドビは自社サイトからFlash Playerのダウンロードページを削除します。また、Flashベースのコンテンツは、サポート終了日以降、Adobe Flash Playerでの実行がブロックされます。

ダウンロードページの削除、これはまぁ当然なんですが、気になるのは…

Flashベースのコンテンツは、サポート終了日以降、Adobe Flash Playerでの実行がブロックされます。

これって、Flash Player 側で日付を見て制御してるってことでは…

試してみた

というわけで、クライアント端末の時間をいじって試してみる。

環境

2020/10/17 現在の最新版を利用

IE11

今日(2020/10/17)

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ログイン画面
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vSphere Web Client が表示される
1年後(2021/10/17)
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ログイン画面、ここまでは同じ
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ログインしようとすると…先に進まず
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アイコンクリック、Flash EOLページが表示される


というわけで、vSphere Web Client しては機能しない

Firefox ESR

NPAPI/PPAPI で違いがないか
今日(2020/10/17)

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ログイン画面
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表示される
1年後(2021/10/17)
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ログイン画面
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やはりあのアイコンが…

というわけで、こちらも動作せず

Google Chrome

ダメな気しかしませんが一応…
今日(2020/10/17)

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ログイン画面
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動く
1年後(2021/10/17)
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ログイン画面
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予想通りの展開

というわけで、やはり動作せず

まとめ

今日現在の Flash Player ですが既に Player 側で制限がかけられており、インターネット接続云々関係なく、EOL と同時に Flash は使えなくなる
vSphere Web Client はインターネットと隔離されたネットワーク環境なので、同じ環境から塩漬け Flash Player 使えば大丈夫だろうと考えていても年明け早々に使えなくなってしまうわけです。。。

結構、↑のようなこと考えている情シス部門は多いのでは…?

逃げ道

vSphere 6.0 であれば古の vSphere Client (C#)版か、Flings から vSphere HTML5 Web Client で vCenter オブジェクトの範囲ならなんとかなるはず。

flings.vmware.com

ただ、どちらも公式サポートでは無いし、プラグイン系は全滅なので結局はアップグレードするしかなさげ。
こればかりは VMware に問い合わせても…

(もしくはこの制限が入っていない Flash Player を入手だけど、果たしてどの Ver かは…)

2020/10/17 23:45 追記

正月は阿鼻叫喚かと思ったら、若干の執行猶予があるみたいで…

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2021/1/11 23:56
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2021/1/12 0:00

公式の仕様としては見つかってないんですが、ググってみた限り他でもココを境に動かないみたいな記述が出てくるので、2021/1/12 が境界になっているらしい…

2020/10/19 23:11 追記

ワークアラウンド情報を提供していただいたので別エントリにて投稿。

vhoge.hateblo.jp