先日書いた vSphere Web Client における Flash EOL のエントリ、やたら刺さる人が多かったらしく、はてなブックマークでも割と人気上位に入る事態に。
人目についたおかげで情報が集まり、ワークアラウンドが見えたので投稿。
Flash Player の法人サポート
公式の販売パートナーでサポートを継続してくれるみたいです。
ただし、当然ながら有償契約となるし、あと 2ヶ月あまりで契約締結→ソリューション提供まで辿り着けるかはちとキビしいのでは…
Chromium 版 Edge の IE モードで動く?
こちらのエントリより。
とりあえず Chromium 版 Edge の IE モードで試してみるか…
環境
- Chromium 版 Edge バージョン 86.0.622.43
Chromium 版 Edge で IE モードで閲覧する方法は ↓ を参考に。
超面倒くさい…
結果
考察
この話って Edge のプラグインのロード可否の話であって、結局 Edge が PPAPI 経由で Flash Player を呼び Flash Player 側の方でブロック制御に引っ掛かるのでダメってことなんじゃないかな…
EOL 以降、ブラウザ側で完全に Flash が無効化された際、上記の法人サポート対応で更新された Flash Player をブラウザから呼ぶ場合に使われる話なのではないかなーと。
Flash Player の法人向け対応機能有効化
Twiiter のリプで @k_h_a_k さんより情報提供いただきました。ありがとうございます!
管理者ガイドによると、 C:\Windows\SysWOW64\Macromed\Flash にmms.cfgファイル作って読み込ませれば例外リストが機能するようですが、インストール方法次第かもしれませんし、来年以降は公式バイナリ配布が止まるのでそこで詰むかも。https://t.co/NpgAEGsabN
— khak (@k_h_a_k) 2020年10月19日
>2020年末を過ぎると、Flash Playerはデフォルトでブロックされます。この措置は、アドビの最新リリースのFlash Playerで利用可能な法人向け対応機能を使用することで停止できます。https://t.co/lGEDQMzDWd
— khak (@k_h_a_k) 2020年10月19日
そもそも Flash Player に管理者ガイドなるドキュメントがあったんですね…
- 管理者がエンタープライズ向け機能を有効化すればブロックを停止できる
- エンタープライズ向けの機能として Flash 有効サイトのホワイトリスト指定
- ホワイトリストは Flash Player の設定ファイル(mms.cfg) に書く
設定方法
Flash Player の設定ファイル (mms.cfg) を編集。
64 bit Windows であれば以下のパス。
C:\Windows\SysWOW64\Macromed\Flash\mms.cfg
エディタで設定ファイルに以下を書き足す。
※ Windows フォルダ配下なので要管理者権限
EnableAllowList=1 AllowListUrlPattern=【許可するサイトの URL(前方一致) 例."https://vcsa01.home.lab/" 】
結果
というわけで、Flash EOL 後でもvSphere Web Client 動かせそう。
ちなみに OS インストールの Flash Player の設定なので、ブラウザバンドルになっている Chrome だとブロックされます。おそらく mms.cfg は別のパスなのかと…
まとめ
とりあえず Flash Player の設定をにて対象サイト(= vSphere Web Client)をホワイトリスト登録すれば、Flash EOL 後も使うことができそう。
ただし塩漬け環境が前提で、Flash Player や各種ブラウザを今後アップデートしてしまうと使えなくなる可能性が高いため管理には注意が必要。
また、環境の違いにより状況が異なってくる可能性もあるので、事前に自分の環境で検証しておきましょう。
そして、ワークアラウンドはあくまで場繋ぎ策で、根本的には vSphere をアップグレードする必要があるので、その辺りは計画立てて進めていきましょう…